その手に君の揺らぎを。/菊池ナントカ
 


指先で壊れものを触るように。

(実際やわらかく触らなければ壊れてしまう。)
(壊れてしまう。)


幸せを知らなければ。
君を知らなければ。
夢を知らなければ。


白い華を君に送ろう。
一輪だけ。
それは言わずもがな僕の真実で。

そして君には、もう、二度と会わない。


あえて無知であったなら。
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