冬の夜の霧雨/瀬崎 虎彦
 
鋼鉄のブリザード ザン ザン ザン
とレールの上をすべるように走りきて
重いこころ重いからだ思い 思い 残
しばらくして夕凪のような沈黙に抱きすくめられる

微笑して降る冬の夜の霧雨
寒さに耐えてタクシーを待ち
ああこのまま全てが続き終わる
そんなことを考えていた夜のこと

僕宛にめずらしく郵便が届く
僕宛にめずらしく言葉が届けられ
それは言葉である前に声であった

冬休みゆっくり過ごそうと考えていた
何をしてゆっくり過ごそうかなという
宿題が決まった シリウスの隠れた今夜
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