きみのいっちゃん好きなとこ/あぐり
せるしかでけんかった
きみはよぉ泣くんやけども
ぜったい声はあげへんから
私はきみの声が死んでくんちゃうかって思ってる
それを殺してるんは
やっぱり私なんやってのもわかっとるんよ
好きなんや
ほんまに
そんな嘘言うほど私
さみしい人間とちゃうから
うまく説明とかでけへんのやけども
それでも信じてほしいんは勝手やろか
たまには白い服も着るし
夏にはマフラーもはずすんやけど
心はそないかんたんに着替えられへんから
ずぅっと私のまんなか、くるんどってほしいよ
好きな理由、
そない言うてほしいんやったら言うけど
どうかもう泣かんでな
呆れて、そないなことなん?って笑ってえぇから
どうかもう泣かんでな
きみのいろんなとこが好きやけど
いっちゃん好きなんは
きみの声やで
私の名前呼んでくれる声やで
まぶたのうらはじけて
私に明日をくれる、きみのそのまんまの声やで
}
戻る 編 削 Point(3)