ふたごの星/あぐり
 
た星を見失ったのだろう
知らぬ間に燃え尽きたその
緑のきらめきを
どれだけ望んでももう抱けない
僕は今日までに
いったいどれだけの「あいしてる」を聞き逃したの
きみの胸の底で瞬いたその
まぶしいまぶしい未来に
生きて、生きて、溺れていたいよ

見つけられなかったふたご座を
愛せよ、そうしてこの夜に僕らは眠る

降り続く流星群を浴びながら
指先にひとつ
きみの温もりがほしい




戻る   Point(3)