孤独な道楽ー Dylan Marlais Thomas へ ー/……とある蛙
君は静かな夜に詩を書いている。
しかし、
僕は詩を書く。仕事の合間
苦しみ楽しみある時は
僕は詩を書く。静かな朝に
深く悲しみある時は
僕は詩を書く。休みの午後に
心に深く感じる時は
僕は詩を書く。時間があれば
野心や飯のためでなく
僕は詩を書く。自分のために
人に対するやさしさ感じ
僕は詩を書く。人を愛して
誰かに愛されることもなく
僕は詩を書く。家族のために
子供の明日を心配し
僕は詩を書く。友のため
友の生きざまに涙して
僕は詩を書く。死ぬ間際まで
誰かに誉められることもなく
僕は詩を書く世界のために
今は何かが変わらなくとも
僕は詩を書く何かのために
そして、…
僕の詩を読む誰かがいれば
きっと
その誰かが涙する。
きっと
その誰かに愛されるだろう。
そして
僕も何かが変わるだろう。
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