君色クリスマス/朧月
サンタクロースは信じない
信じないといった君を信じたいから
君の唇が信じるってかたちに動くものが僕の全てに
なればいい なってほしいんだ
クリスマスなんてしない
そんなことどうでもいいという
君といることで僕は生かされる
そう なれば いいんだ
ケーキの上の生クリームをはぎとって
この世の綺麗なものをのせるっていった
君の瞳がこわいぐらいに光ってる
指先でぐしゃぐしゃにつぶした
スポンジケーキを
大事そうにかかげた
たくさんのろうそくで飾ろう
唇から言葉がこぼれた
落とさないように僕は受け止める
君の願いが
全ての人が幸せになって欲しいって知っているから
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