我等永久運動体/ザ・凹凸目目
 
が楽しい。

運動不足なのである。
運動が不足している。

祖父が死に、綺麗な真っ白い骨太な骨になる。
最近は電子レンジでチンしてから燃やすから、素早く綺麗に焼けると
親戚のおっさんが言っていたが。
この小さな骨壷に入り切らん骨は、京都市が責任を持って処分します
と、焼き場の姉さん言ってはいたが。

帰りのタクシーで、姉と妹は話していた、
「じいちゃんの骨、他の人の骨と混ぜて埋めるんやろか
 化けたら怖いし、別々に埋めるんやろな」
私は思った、
そんなもん全部粉々に混ぜて合わせて空に捨てればいいねん
そしたら風に乗ってずーっと飛び続けてられるから。

小さな骨壷に入り切った分の祖父の骨は
位牌、遺影と共に仮設の祭壇に供えられている。
そのうち、祖母が死んだときに買った新しい墓に仲良く収まるだろう。

コトリとも動かん骨になってみれば
なーんだこんなに動くもんかと、
グルグルグルグルこんなに動いていたのか。
静かな暗い墓の中で、回転運動に耳を澄ます毎日も
なかなか良いものだと思う訳です。
戻る   Point(1)