この道を歩いてく/朧月
 
またそうしてあなたは背を向けた
私は一人で残される
片道2キロの距離を自転車で走ったあの頃のように

坂道をたちこぎで上がりきることを
使命のように思ってた
向かい風に負けるなんてありえないと
息をはきながら走ってた

見える景色を変えたいと思い
広い世界を大空にたとえた


あれから坂道は歩かないけど
心はなぜか息苦しいよ
平坦な道に見えるこの道は
いろんな穴があいている

あなたのいないこの道を
私は一人で歩いています
どんなにつらくても降りることなく
歩くとそれは決めたから

見える景色は変わらない
坂道は見えない
戻る道もあるのだろう でも
どんどん どんどん 歩くだけ

私の影を従えて


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