歩いていこう/朧月
なにも見えなかった時を経て
今は少し見えるようになったのかな
あけたドアから入った空気は
痛いぐらいに透き通っていた
なりたかったものになれなくなって
できなかったことができるようになって
失いたくないものを失って
どれぐらい生きてきたのかな
迷い道は出口がわからない
歩き続ける捜し求めて
生まれた時から決まっていたという
自分の道を歩き続ける
こんなはずじゃなかったと
なんでこんな風になったんだと
泣いてみても笑っても
同じなら 歩いたほうがいい
なにも見えなかった時を経て
見えないほうがましだと思い
それでも見えたことに感謝して
また 歩いていこう自分の道を
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