虚の城/AKiHiCo
 
沁みる言葉が在るよ
優しい言葉の
その裏側
秘められた暗号が在るよ

独りで積み上げた城には
誰も住んで居ないんだ
軋む廊下の音に

どうして誰も気付かないのかな
誰も居ないから
誰も気付かないんだね

本当は愛して欲しかったのに
与えられたものは割れた鏡
覗けば僕が泣いてるよ

悲しいから
苦しいから
虚しいから
切ないから

誰か此処から出してよ
城は錆び付いて
僕が転がって居るだけ

産まれてこなければ
善かったんだよね、
そう言えばいいのにね
憎しみの眼が、


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