無と有からなる滑稽さ。/敬語
 
稽だ。」



それを理解しても尚、僕は歩き続ける。

だって、僕の中のもの、喜び・哀しみ・怒り、その他諸々の感情はもう既に崩れ落ちているのだから。
僕の中には何もないのだから。
そう心すら。


「世界は無。
 僕は有。
 心は無。

 世界に存在する僕の中の心。
 無に存在する有の中の無。」



だから、だからーー…。




「世界は滑稽だ。」






戻る   Point(0)