Vo./黒乃 桜
 

絵の具のついたレコード 二階の窓貼り付けたまま
君が好きだと歌った曲は 今日も誰も寄せ付けはしない

ビーカーの中で混ぜた欠点 薄くなる所か濃いくなる
それをまた飲み干しては染まる僕を 君は何に例えるんだろう

買ったばかりのギター背負って 「どこかに帰りたい訳じゃない」
リップはいつも紫 そんな少女を歌って 僕の手を握り返す

濁った眼鏡を付けたまま そんな景色を見ている
そんな僕をそっと 突き動かすブルーベリー


大人にならなきゃいけない僕らは 知らない事も知ろうとして
汚れるように知識を奪った

水色の風船に詰め込んだ 微かな心のかけらも
飛ばしてしま
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