目/番田 
 
何にもない手に
言葉として 何にもない
体があった
僕だった 触れることとして

閉じこめられて 電車の中に フレームを行く
風景を見ていた
赤や黄色のよどみを
どこかに 目の眺めていた
その青色の場所に
じっと 僕は石になっていた
鳥たちの声の 跳ね返る 
畑を トラックで 走った

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