窓ぎわ/番田 
 
電車はかすかに揺れていた
けれど景色は誰でもない日に かすかに 
流れた
白い柱の周りを 人間だと言うことを 流れたー

流れていた
目にしていた地上に止まることを
かすかに 看板は ひっそりと 
数々の僕は
人の手につかまれることなく 

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