かぞえうた/あいこ
 

人を一匹二匹と数えてみた とても切なくちっぽけな感じがした

広い遊園地で迷子になったような 中学生の時に失恋のような

終わらない数え唄 ずっとずっと探してた

あたしは寂しい一匹で 人はみな同じように歩いた

ぐらぐらの平均台 ゆらゆら揺れたイスのないブランコ

みんなみんな一匹だった 風がただこっちを見てた

小さな男の子が花束をもってかけよってくる夢をみた

君も一匹なの と訪ねると 彼は花束をちぎり花をぐちゃぐちゃにした

私はただ泣いていて 数え唄なんてないものと知った

人はひとりふたりと数えるけれど 夢の中ではきっと自由

一匹がふたつになり ふたつが1本になり 死ぬときには1枚になる

ものに数などなければ 人は人を愛さないかな

いつまでたっても終わらない 数え唄をまっていた

だけどそれは いつまでたっても終わらない 数え方を忘れてた

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