存在しない3つのことについてのメモ/結城 森士
に基づき、論理的に考え出したもの」が客観である。
しかし、「絶対」が存在しないように、事実は事象の積み重ねによって成り立っているので、「一面的な事実」など存在しない。
ならば、「事実(だと思われること)に基づき、論理的に考えた(つもりの)もの」ということになり、それは要するに主観のことである。
「事実」には、数学のような「答え」などない。
そして「絶対」が無い以上、「真実」などない。
限りなく真実に近い何かを、相対的に模索していくしかない。指数関数のグラフが、何処まで行っても決して0にならないように、何処まで模索しても「真実」にはたどり着かない。何処まで行っても「答え」はない。結局は主観から抜け出せないのだ。
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