カウンターで/番田 
 

今日も天使でもないものの 誰でもない
大都会の虚ろな言葉が 不法労働者の どこかにこだまする
笑い飛ばされる
正確に言えば そんなふうに値段とともに消えていく 酒の苦みが
場所によっては カレンダーを見つめている 
君のアメリカや 破格なディスカウントで流れるものを見れば 
ニューヨークの浮浪者を
370円の酒を一気するときに
川に棒立ちして 言葉は ぼんやりと見えた気がする
そんな憧れの場面が過ぎていく
 
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