ポップソングなんて/番田 
 

意味の何も失った
僕はチョコにマトモなのだろう
そんなふうに 石像でも物体でもないけれど
頭領は 手にしている 
微風にイギリスを失って
空の縁は タンスにしまわれていく ユダヤ人の
詩は 地中の地下室の中に閉じこめられて
僕の体は小人でもなんでもなかった、 アメリカだった

様々なクラシックをタワーレコードでぼんやりと手に取らされていた
様々な あるべき歌謡曲がしていて感覚ですらなくなった子供たちはHMVに入らずに
四畳半のレコファンから6階までCDの列挙しているHMVへ 娘の
西武百貨店のビニール袋を握りしめながらためらうことはなかった 女子高生の横の 匂いを通り過ぎながら



きみたちはその小さなかさぶたは、
肌は爆発は
得る、死体の唾液の怨念だ
きみの、ひとりのアイドルは
浮浪者同士の、なで肩の、高架下


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