汽笛/
ひとあめ
タンクトップが好きだったとか
ひといきで伝えきれなくなりました
あおい湖畔で食べたサンドイッチ
今頃土にかえっている
月がきれいねといいつづけて
玄関のドアのすきまから
朝焼けがひきのばした静けさだけ
ひきつれて出かけていきます
コーヒーカップの
べたついたままの指紋も
底に残った苦みも
カーテンを開けるまで
ぼやけた眼鏡でみている
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