臓腑の風景/ホロウ・シカエルボク
 



俺の臓腑を見ろ
俺の臓腑を見ろよ
ガラ空きの腹腔から滴り落ちる俺の臓腑
静かな臭いを放ちながら床に降る俺の臓腑
もはや曝す以外に手はない
もはや曝す以外に手はないんだ
見ろ、そして認識するんだ
感情により変形した俺の臓腑の形を
お前の目で然りと認識してくれ
その痛みを
その色味を
その形を
そんな奇形を生むためにどんな心を抱えなければならないのか
賢者の目を以て認識してくれ
ぼたぼたと零れる音がいつまでも聞こえる
俺はあとどのくらい生きていられるのだろうか
首筋に爪を立てているのは浮上しない思いか
俺はあとどのくらい生
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