夢の街/
番田
手に何がある
体には何の
誰が 存在する
誰だ 死刑囚は
指の向こうには
公民館があって ひとりの僕は
デパートに入りたかった
デパートに入りたかった
公園を出た そばの
映画館は暗闇で
僕の小魚の悲しみの
海の中に泡の沈んだ
わずかな 明かりに
日曜日の 街を 戻ることのない
映画館を出るとナイキで黄色いスニーカーを買って
財布の 世界は永久となって
誰かを 僕は 立っていた
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