ビルです/佐々木妖精
 
ビル があるから空が見えない
等間隔で配置された乱射する窓
屋上中央をほのめかす凹凸
それはそれはとても人工的な囲いが空を狭め

樹木が何百年もかけ届く高さへ、人間は数十倍の速度、数百分の1の時間で到達する。
(かつて 人間の欲望、民族の発展欲には限りがなく、それ故に国家競争が存在し激化し続け、その最終形態が戦争である以上、世界の歴史から戦争の絶えることはないという認識があった)このビルもその一形態、限りない 欲望の形なのだろうか。
善悪や醜美へ振り分ける前に、ただ単純に
(こんなものは作れない)
(作ろうとすら思えない)
この更なる上空 ボイジャーあるいは二号
肉眼では把握
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