哀しい雨に歌えば/ホロウ・シカエルボク
重いビートを無視しないで
おまえを、目覚めさせるために
はるか遠くから聞こえてくる重いビート
コーラスガールの太腿にこびりついた
昨夜の味気ない欲望
すべておまえを目覚めさせるために響いてくる
氷のような冷たい雨が頭上から降り注ぎ
誇りをずぶ濡れにしながら新しい音楽の最初の一節を探している
重いビートを聞き逃すな、そんなチャンスは何度も訪れるものじゃない
舞台が暗転したとき
短い夢のように早く
スライドするまぼろしをみたことがあるだろう?
対処できないものについているのはたいてい聞いたこともない単語だ
明日吹く風にはおそらくは今日よりも徹底的に
凍てつく冬の
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