夜町/
within
るく煌々と照らされた部屋から漏れ出る喜びは
一人眠る少女の胸の鼓動のように確かに正しく
打ち続けている
静けさの恐ろしさ 沈黙の愛おしさ
どこにいても変わらない喜びもこの町にだってある
ほんの少し隠されているだけで
朝になれば、ゆっくりと歩みだす
昨日の願いごとが今日叶うように、誰もが
祝福を受けられることを願いながら
眠ることを忘れたニートの青年が、ゴミ袋を提げて
扉を開ける
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