白黒、/ヨルノテガム
その女優は天性に思えた
M男を調教するS嬢として 女は男の要求に
何度も聞こえないフリをして懇願させ叫ばせた
思い描く未来は急速にテンポアップしてやってくる
設計図はどんなに漠然としてても温めていれば
繋がる道筋に気づくことはある
ある他者とある閃きとあるエッセンスは
私という個だけが知っている創作へ結びつく
おじさんが 少女の影に いたずらする夕暮れ
ショートケーキ いちごだけ、あっと 食べる予感
後ろから 女の陰部に のしかかる数式
肉塊の 溺れゆくは 女の水辺
エログロも 白黒世界で
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