宵の記憶/ogawa hana
 
、きょうのごはんはハンバーグですよ」と泥団子を手渡す。楽しかったしあの子は好きだったけど、砂の上での食事はざらついていて食べれるものではなかった。


そしてわたしはここで、毎日のように沼で泳ぐか塩素プールで泳ぐか選択を迫られるのだけれど 中途半端に開いたドアが雪を吐き出すので それどころではない。まるい木の椅子にむりやり体をのっけて、膝を抱えて寒さを凌ぐ。わたしはなんて自由だろう
教えてあげます。知れば知るほど、わたしがちいさくなっていく恐怖
窓の外などみたくないしオーロラも虹も知ってます
新札や地平線など必要ないのです
知ってます
貧困すること・自問すること・愛すること
これらすべてをやめることすらも、
すぐに出来る
って



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