流星群/ジャイコ
雨に濡れたいと思ったのに、
今日はよく晴れているんだ
あまりにも寒いから
部屋の窓を閉めた
カーテンも引いた
電気も消して
傘をさした。
さかさに貼り付けたきみの腕が
そろそろ満潮にさらされている頃かと思ったら
もう私は叫ばずにはいられない
あっという間に
冷蔵庫の中から
緑色は姿を現すのだ
君の置いていった傷が
毎晩疼いて仕方がありません
血も出ないのに
どうしたらなくなった腕は取り戻せるのですか?
雨の代わりに私は
星に打たれてくることにします。
傘を忘れないように
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