プールを、凝視していった/番田
現前にしていないものに
群青色ではないものに
あぐらをかきながら冷たさをその尻に痛感させられている
悩みの奥底ではないようにと
暮れていこうとしている、光の散らばり
この瞳をどこかにしていくようにして
大の字になる字の自分ではなく、あの太陽のようでいられたならと
波紋がプールの上に、そうして膨らんでいく
波紋がプールの上に、そうして膨らんでいく
こすっても、これはもう言語とは白紙で
口で絶叫していようとしても、空のどこかにそんなふうにして
ただ川は揺れる ーそうしている僕自身だけなのだ!
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