「三元素」/月乃助
 
てしまい
それがゆえに、一つは他の二つを常に必要としている
月が潮の満ち干を作り出すように  ―○―
知らぬ間 どこからともなく
遠くにありながらも、まったく異質のそれが、
力をふるって いざないます
なにかへ向けていつも、どこまでも、

波にのまれようとも
体だけは、それに従う

              地球がぽってりとはらもうと、
静まった水の動きからは、到底その力をしることもないのに
砂浜に描かれた波形に、確かに潮は落ちつきを失っているのです
永久運動の 波がうちよせる【 》》》》》》》》》 】

            心を奪われながら、
おさまらない欲望ばかりが今日はどうしても
大きくなるばかりで、
恍惚の奔流へ導かれる混沌にナルマエニ ハヤク カエラナケレバ

そんな日にしたくはないのですから、
その後にやってくる 鎮静する時までは
どうやらかなりな時間が掛かるようで
それは、きっと



想いの 透明な水の深さかも ∵…・・▼


…・しれません






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