パンク(夜がゼリー)/ホロウ・シカエルボク
ないぜ
遺書は一番笑える言葉でなくっちゃあ
生まれた意味などないってことだ
公園で彷徨ってる幼児の幽霊が
ブランコで耳打ちしてくれたのはそんなこと
その時ははっきり理解出来なかったけれど
いまならよく判るって言ったら変に気にかけてくれるかい
ああ、墨が
セメントの流しの中の
窪んだ排水溝へ流れていくのを見つめているみたいなサウンド、ごごご、ごごごご
GO(行け)って必ずしも威勢のいい言葉なんかじゃない
ごごご、ごごごご
存分にやり過ぎたときのサウンドは
いつでも耳について回るものさ
セメントの流しの中で排水溝へ流れ込んでいく墨を見つめているみ
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