パンク(夜がゼリー)/ホロウ・シカエルボク
 




ぼろぼろこぼれおちた
身体のかけらを眺めているまに
時が時がどんどん流れた
神様、俺は泥人形か
干乾びて崩れるのみか
アーハーハー、アーハー
笑気に聞こえぬ笑い声
やりたいことはそんなことじゃないだろう
明け方に根性が逃げてゆく
アーハーハー、アーハー
机をたたく指先が
いつかぐにゃりと曲がる気がして
怯えた、怯えた、怯えた、怯えた
歯が崩れる夢を見た、歯が崩れる夢を
俺はまだ眠ってもいないのに
心の方から流し過ぎて
身体には
透明な血しか残っていない
お医者さんならなんと言うだろう
せんせい、透過する血液
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