いきられない日々/笑む爺
 
だれかが嘘を呟いて

涙は重力に従う

酸素分子で繋がっている

僕らのあちこちは

ひどく不器用で

何も教えてくれないからと

突っぱねた世界の

優しさには気付かずに

このまま

そのまま

皮を被ったまま

息を潜めて

もぐれない地下に

届かない空に

想いを馳せる

いきられない日々




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