孤独のカケラ/吉岡ペペロ
 
完全な暗闇のなかにいる以外

孤独はそのふりをしているだけだ

天井の模様がうっすらとなにかを象徴している

こうやって天井を見つめていても

そこに孤独はカケラもなかった

思考し続けられるかぎり孤独などない


じぶんの思考が

世界に影響を与えることがない夜

はじめてひとは孤独を知るだろう


完全な暗闇のなかにいる以外

孤独はそのふりをしているだけだ

天井の模様がうっすらとなにかを象徴している

こうやって天井を見つめていても

そこに孤独はカケラもなかった

思考し続けられるかぎり孤独などない
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