ノーバディ・ノウズ・ユー ーバブルー/……とある蛙
何じろじろ見てやがるんだい。
ねえちゃん俺の顔知ってるかい。
逃げなくてもいいじゃねぇか。
ここであったのも何かの縁だから
少し、爺の愚痴聞いてくれよ。
すこし臭いか?
ジャっ 少し離れて話するよ。
一
俺だって少し前は大金持
明るい海の光の中で、
たくさんの歯茎をみせた
とも だち面(づら)した
浮浪者と追いかけてくるものと
楽しげに語り合ったもんさ。
この田舎町で俺はすべてを手に入れようと
とも だち面(づら)した
浮浪者と追いかけてくるものを利用した
つもりだった。
利用して行くうちに
だんだん腹が苦しくなり
視点がどん
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