Sympathy for the end/木屋 亞万
うものが捉えうる)世界の終わりでしかなかった
言葉が潰えてしまうその前に
葉の枯れ果てた世界について
言葉に残しておくことを誰が責められるだろう
世界の終わりを盾にとって
あなたを脅迫しようというわけではないのだ
何か行動を起こせば世界が救えるなどと私は思っていないのだから
そして何より死に絶えていくものを眺め
滅び行く世界を夢想することがこの上なく美的な刺激を与えてくれる
人間のいる世界を保ち続けることなど
私は疾うに諦めている
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