意識の底/アオゾラ誤爆
点滅を
毛嫌いするあなたに
会いたくない日曜日には
煙が遠くなびいて消える
うそです、
と笑っても
ほころばないこの摂理を
なぞるのが下手だったね
記号じゃなくて疎通がほしい
わがままな置手紙でも
やぶらないで咀嚼をして
わたしの腕や足が凍ると
あなたの毛並みはいっそう燃えた
燃えて燃えて
燃え尽きて
灰すら生まなかったんだ
まぶしいと感じたときに
すべての国は朝になり
群青の雲に群がる
ひかりの線が重なって
目蓋の中まで入りたがる
こんなに育ってしまってもまだ
逃げ出すなんて思いつかない
あんな真っ白な地平線
涙が出そう
[次のページ]
戻る 編 削 Point(6)