君へ/桜 歩美
最初に君に私の愛を贈ったときは
君はまだたった1歳半でした
母が未熟なものだから
君と毎日二人きりで過ごすことに
幸せと苦しみを感じ
君を保育園に預けたあのとき
私は自分が君を愛せないのでは
このお腹で大切に育て
産声を聞いて涙して出会った君を
ちゃんと愛せないのではと
不安で押しつぶされそうでした
自分に余裕がなくて
頼れる親もなく
パパもほとんど家にいない
孤独な私は初めての子育ての不安に
押しつぶされそうで
毎日泣いてばかりいて
でも君を保育園に預けて
自分の時間が出来て
そして離れて過ごした時間を経て
君を保育園に迎えに行った
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