木枝の奥に/
Giton
木枝の奥に不意に現れた 地図に無い池
罪を犯す少年のように鏡面を覗けば
きらきらと吹き寄せるきのうのかけら
雲を映すかの白いまなざしが
渇いたように君を見つめる
淡い草を分けて水に入って行くのは きのうの君
ぼくが肩をたたかなければ
君は空に沈んで行くところだった
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