あいだ/
いのせんと
はじけ散ったオレンジ色の広がる時間がソコにある
乾いていくアスファルトの匂いが過ぎていく季節を
惜しみながら少しずつ少しずつ遠ざかる
ね、あの日
空は何色の雲を纏っていたの?
ね、あの日
風はどんな匂いを運んできたの?
温もりはソコにはないよ
夜がもうすぐ
這い出してくるから
僕は目を閉じて
素直に冷たさを受け入れる
そして闇に
吸い込まれる夢を
見るんだ
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