冬の旅人/吉岡ペペロ
 
ほんものの冬だから

哀しみが風に吹かれている

自信のない僕だから

西日に背中をおされている


街路樹から緑が抜ける

何百マイルも離れた大学街

女を抱きにぶっ飛ばす


ほんものの冬だから

哀しみが風に吹かれている

自信のない僕だから

西日に背中をおされている
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