猫がなく/吉岡ペペロ
 
駐車場をながめていた

どこからか猫のなき声が

マーフィを探すように

二人で目を動かしていた

俺は今どこにいるのか

愛人のマンションにいる

そんなこと聞いてない

人生のどの辺にいるのか

時計の針が音をたてる

二人で飛び降りたいのか

考えている、猫がなく
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