柔肌ー君が十九の秋ー/……とある蛙
 
君の素肌に触れた日は
忘れもしない
 君が十九の秋でした。

僕の心は君だけを
思い焦がれて
千々となり
集めて鈍く燃えたのです。

誰にも言わず
誰にも知れず
躊躇する手を最初はそっと
(僕の手を取り)
そして次第に強くなり
最後はぎゅうと握り締め

僕は君を
強く強く抱き締めるのです。

胸の尖った小さな突起は
僕の胸に潰されて
僕はゆっくり唇を吸い、
舌を絡ませ、愛を言い

僕の手にある あの感触
君の素肌の感触が
するりつるつる、

湿り気を帯び
ぬめりぬめぬめ

君の太股
君の乳房
君の乳首
君の秀処(ホト)

その感触がリアルに残る。

上半身は愛を語り
上半身は優しく君を愛でていますが。

下半身は蛇模様
怪しく絡まり ぬるり 絡まり
君の太股、僕の太腿に ぬるり ぬるぬる
怪しく うねうね うねりながら
行き着く先を探しているのです。

その先、二人は足りないものを
口では言えない充足を
幾度も幾度も果てるまで。
幾度も幾度も果てるまで。
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