刺/anne
 
それは水のようにすっと

わたしの中に落ちてきて

きらりきらりときらめいて

油断した隙にぴちょんと

こころの奥に忍び込み

やわらかい刺が 冷たい痛みを

少しずつわたしに与えていく

あまりの冷たさに痛いと悲鳴を上げるけど

誰も気付くはずは無く
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