袋田の瀧/……とある蛙
 
シルクスクリーンのような
霧がうっすらと地表を覆う
田圃の道路走行

奥久慈の紅葉に
男体山?
その後
袋田の温泉街を抜け
歩くこと数分

瀧不動の参詣は五分
人工の遊歩道は
観光地特有の
胡散臭さはあった。



徒歩で、
気持ち 長いトンネルを抜け、
突然、水が起こす強烈な爆音と共に
眼前の紅葉の山腹に
四度の瀧、
現れる。

観望台から望む
一段目は二手に分かれ
 白い房のような水の落下

二段目は岩を削る幾筋もの水の落下。
 爬虫類の皮膚のように削られた岩肌は
 ぬめぬめとした卑猥さ秘め
 水の愛撫を受容する。

三段目か
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