ふゆ/蝶澤
もう11月、霜月
冬に 入ってゆく
大きな窓から外を眺めてみる
ひどく柔らかい
でもあたしの膝は痛いと鳴く
雲はないけど
出逢った夏を描く
どうせなら動けなくなるほど
冷たい空気が
いい...
それはまるで満月の凛
今は中途半端な 半殺し
季節の名はどれも
まるく 優しく、美しい
だから異常な気温でもそこから見える
素晴らしき景色がある、と
思う
思った
冬が来る
ふゆ ふゆ...
時間が経つのは、早い... ?
君の名も
美しい
あたしが初めて君を
見つけたのも名前か
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