僕、暮れの年の部屋へと/
番田
燃える この暖炉のそばで
人たちと暮らしていけたならと
幸福なことはないと こんなに
音楽のようなものを 薪たちがパチパチと出していて
ウイスキーをテーブルの気分は高ぶらせる
街ではどうのと赤い服を着た人たちが騒いでいるけれど
赤い絨毯があるだけで この世界は
関わってはいない 特に 何ひとつとして
すべてなのだ この部屋は
*
ひとつひとつの終わっていく仕事にも
年の暮れで 明日の終わりには 僕は
次の仕事を探しに出かけるのだろう
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