Winter Blue/ホロウ・シカエルボク
っき救急車の中で天に召されたよ、薄いブルーを隠し過ぎる雲がかすかに揺れながらそう告げた
やることがなにも思いつけない、そんなとき人はゲーム・センターに入るものだ、小銭を並べて時間を買う、いま出来ることは多分それしかない
古いゲームを選んで数百円分プレーした、昔流行ってた歌が頭の中でいくつか流れた
長く生きれば生きるほど、過去に閉じ込められてるみたいな気分になることがある、そんな時人はどうやって今と折り合いをつけるんだろう、まだ生きている自分のことをどうやって慰めるのか
もとより答えを求める気はなかった、気紛れにこだわり過ぎると人間は駄目になる
だけど気紛れを見過ごしたらきっともっ
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