Kid Aを聴きながら、床に思う/within
ベッドに横たわり
窓から入ってくる光は
いつも白い
思い出しては悔やむばかりで
明日を思い描く 明日は
死への怖ればかり
私は年老いた
若い頃から想像し
脅えていた まさにその時を
今 生きている
目の前に立つ者が云う
何をそんなに怖がっているのですか
私は死にたくないのだ
私は父母のように
一欠片の骨にはなりたくないのだ
あなたは生まれる前のことは覚えていますか
生まれる前は塵芥だったのだ
記憶などあるはずもない
そうですね あなたは生まれる前
死んでいたのです
塵芥と骨に違いなどあるはずがありません
そうだが、私は再
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