輪廻転生/伽茶
 
十代の頃は死に憧れた


目まぐるしい変化に希望の希の字も見当たらなかったからふてくされたのだろう

二十代になったら何度か死にかけた


故意にじゃなく事故だったのだが死に憧れた罰だと考えた


大量に流れ出た血を知らず


変な選択肢を突きつけられたが


やっとのことでありつけたチャンスに目もくれず


私が選んだのは


単純な願望だった


その時


私は死んだのだろう


理想と現実のハザマでもがいてた私は


口だけのちっぽけな人間だ


欲だけに押し潰された感情は


呆気なくゴミ箱に捨てた


死んだって何も変わりゃ〜しない


やりたいこともやれないなら


そこは地獄だ


我が儘な私は


生きるしか選択肢がなかったと知った


素直に生きてりゃ良かったの


懲りない私はまた懲りずに死に憧れてしまうのだろう



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