夢日記〔未完〕/馬野ミキ
 
薄着で
あるいは紙袋を被って青光りするのチェインメイルを装着しているであるとか
わらじを履いたTシャツにノーパンのスラブ系の少女
個々が
思い思いの個性とファッションを楽しむというよりは
ただ気が向いたからそうしているというように
説明や証明が必要なく
抱擁とユーモア、やさしさと新しいアイディアが常に溢れた



お金は
ポケットに入れる者もいたし地面に置いている人たちもいたし草むらに隠している者もいたし
空中を浮遊している場合もあった
兎に角皆
自分が何を持っているかということについて
無頓着だったし
何より所持することや
執着することを忘れてしまうほどの

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